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線状降水帯・ゲリラ豪雨から愛犬を守る|犬の水害対策と日頃の備え
「さっきまで普通の雨だったのに、気づいたら道路に水が…」
近年、短時間に非常に激しい雨が降る機会が増えています。
気象庁の観測では、1時間に50mm以上の大雨の年間発生回数は、1976~1985年と比べて最近10年間では約1.5倍になっています。
線状降水帯や局地的な大雨によって、ほんの数時間で周囲の状況が変わることもあります。
では、もし愛犬と自宅にいるときに大雨となり、避難が必要になったら?
今回は実際の場面を想像しながら、犬と暮らす家庭で考えておきたい
「水害への備え」をまとめます。
1.「避難しよう」と思ったとき、すぐ出られますか?
スマートフォンに大雨や洪水の情報が届きました。
外を見ると雨脚はかなり強くなっています。
ここから愛犬を連れて避難するとしたら、
・リードやハーネスを装着する
・キャリーを準備する
・フードや水を持つ
・薬を持つ
・トイレ用品を持つ
・自分自身の防災用品も持つ
と、人だけで避難する場合より準備に時間がかかります。
だからこそ犬を飼っている家庭では、
「危なくなってから準備する」のではなく、「早めに動ける状態を作っておくこと」が大切です。
また、危険な場所にいる場合は、警戒レベル4「避難指示」までに避難することが重要です。
雨が強くなってからではなく、自治体の避難情報や気象庁の「キキクル」などを確認しながら早めに判断しましょう。
2.まず確認したいのは「自宅が水害に遭う場所か」
犬用の防災グッズを買う前に、まずやっておきたいことがあります。
それが、
ハザードマップの確認です。
自宅周辺について、
□ 河川氾濫による浸水想定区域か
□ 浸水すると何メートル程度になる可能性があるか
□ 土砂災害の危険区域ではないか
□ 最寄りの避難先はどこか
□ ペットとの同行避難が可能か
を確認しておきましょう。
特にペットの受け入れ方法は自治体や避難所によって異なります。
「避難所まで行けば犬も同じ部屋に入れる」とは限りません。
ペットをどのように受け入れるのか、平常時に自治体などの情報を確認しておくことが重要です。
3.水害では「防水」も意識した防災バッグを!
地震対策と共通するものも多いですが、水害では「濡れる」ことも想定した準備をしておきたいところです。
例えば、
・ドッグフード
・飲み水
・常備薬
・リード、ハーネス
・ペットシーツ
・排泄物処理袋
・タオル
・愛犬の写真
・迷子札などの身元情報
・予備の首輪
・キャリーケース
など。
特に、フード・薬・重要な書類などは、チャック付き袋や防水ケースなどに入れておくと、雨や浸水時に濡れるリスクを減らせます。
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※市販の防災セットだけですべての備えが完了するわけではありません。愛犬の年齢、体格、健康状態、普段の食事などに合わせて必要なものを追加してください。
4.雨が降ってから避難ルートを確認しない
普段なら歩ける道路でも、水害時には状況が変わります。
道路の冠水、側溝、河川の増水などによって、いつもの避難ルートが危険になることもあります。
特に愛犬を連れている場合、犬が怖がったり、思うように歩けなかったりすることも想定しておきたいところです。
避難先だけでなく、「そこまでどうやって安全に行くのか」も平常時に確認しておきましょう。
すでに道路が冠水しているなど、屋外への移動自体が危険な状況で無理に避難するのは危険です。
状況によっては、建物の上階など、その時点でより安全な場所へ移動することが必要になる場合もあります。
5.一度だけ「犬連れ避難」を練習してみる
防災用品を買うだけでなく、
一度シミュレーションしてみるのがおすすめです。
防災バッグを持つ。
犬にリードを付ける。
小型犬ならキャリーに入れる。
玄関から実際に出てみる。
ここまでやると、
「荷物が重すぎる」
「キャリーを嫌がる」
「リードがすぐ見つからない」
など、準備しただけでは分からなかった問題が見えてきます。
そして家族がいるなら、
「誰が犬を連れる?」
「昼間、犬だけで留守番していたら?」
「避難所に入れなかった場合は?」
まで話しておきましょう。
防災用品を「持っている」ことと、実際に愛犬と「避難できる」ことは別です。
一度やってみることが、いざというときの備えになります。
まとめ|犬との水害対策は「雨が降る前」が大切
水害は地震と違い、気象情報を使って危険の高まりをある程度把握できる場合があります。
だからこそ大切なのは、雨が強くなってから慌てるのではなく、
□ ハザードマップを確認する
□ ペット同行避難について確認する
□ 防災用品をまとめる
□ フード・薬などを防水する
□ 避難ルートを確認する
□ 実際に犬を連れて避難する練習をする
という準備を普段からしておくことです。
「もし今夜、線状降水帯が発生したら、愛犬とすぐ避難できるだろうか?」
一度、自宅で考えてみてください。
足りないものが一つ見つかるだけでも、それが今日から始められる防災になります。
参考情報
この記事は、気象庁、国土交通省、政府広報、環境省が公開している情報を参考に作成しています。
・気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html?select_elem=amdhour
・気象庁「洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)」
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/#elements:flood
・国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
https://disaportal.gsi.go.jp/
・政府広報オンライン「警戒レベル4までに危険な場所から全員避難!」
https://www.gov-online.go.jp/article/201906/entry-7786.html
・環境省「ペットの災害対策」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/disaster.html
・環境省「人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3009a.html
※災害時の避難情報やペットの受け入れ方法は地域によって異なります。実際の災害時には、自治体・気象庁などが発表する最新情報をご確認ください。
